「私って人間関係リセット症候群?いらない人間関係はバッサリ切りたいんだけど、それってダメなことなの?」
こういった疑問にお答えするべく、今回は人間関係リセット症候群についてお話ししていきます。
人間関係リセット症候群というのは、その名の通り「とあるきっかけで、今ある人間関係を断ち切ってしまう」というものです。
そういう癖があることを表し、決して病気という訳ではありません。「症候群」というとわかりやすいためネットではそう呼ばれているのです。
あくまでも一例にすぎませんが、このような特徴の人がなりやすいと言われています。
- 完璧主義
- ひとりを好む
- 自分をさらけ出せない
- 相手に合わせすぎて疲れてしまう
実は私も幾度となく人間関係をリセットしてきた人間です。
特に学生時代はやりがちでした。中学生のころは、もう連絡を取りたくないという相手のメールアドレスを削除や受信拒否をして二度と連絡が取れない状態になったり、それが高校生になるとLINEを突然退会してみたり…といった感じです。
症候群と言われることもあり、悪とされがちな「人間関係リセット症候群」ですが、悪いことばかりではなくメリットもあるのです。
過去に人間関係をリセットした私もそのリセットは必要なものであったと思っています。
人間関係リセット症候群の症状と問題点
まずは、人間関係リセット症候群がどのようなものか、なぜ問題視されているのかについて、深掘りしていきます。
どんな症状?
- SNSのブロック
- SNSの退会
- 突然音信不通になる
- 転職を何度も繰り返す
- 突然引っ越す
- 環境が変わったら連絡先を全て削除
上記のようなものが人間関係リセット症候群の行動の特徴として挙げられます。
ちなみに、私の人間関係リセット経歴はこんな感じです。
- 小学校から中学校時代の友人のメールアドレスを削除
- 高校時代、Twitterのリア垢を削除&LINEを削除
- 高校時代に引っ越し&転校をしたが、同じ学校の人には一切報告なし
- 大学生に入ってからTwitterの趣味垢の大量ブロック(最終的にはアカウントを消しました)
- 今日に至るまで、付き合いが浅くなった人のLINEはブロックして削除をしています。
このような感じなので、私の交友関係は、地元の友人2〜3人と大学時代に交流があった人、現在の関係者となっています。非常に少ないですよね。
何が問題なの?
症候群と呼ばれ、悪とされる「人間関係リセット症候群」ですが、どのような点が問題視されているのでしょうか。
信頼を失うおそれあり
なんの前触れもなく、連絡が取れなくなると、今まであなたを信頼していた人たちからの信用を失うことになりかねません。そうすると、あなたの評価はダダ下がりです。
また、失ったものは、後々後悔してやり直そうとしても、簡単に元には戻せないのです。取り返しのつかないことになることも十分考えられます。
リセットされる側はつらい
あなたが親しいと思っていた相手に突然LINEをブロックされたらどうでしょう。別になんとも感じないという人もいるのかもしれないですが、大きなショックを受ける人もいます。
私もそこそこ絡みのあった人からブロックされていた時に「私、なんか悪いことした?」と半日くらい頭を抱えたことがあります。
人を傷つけてしまう行為であるということは念頭に置いておくべきかもしれません。
人間不信におちいる
人間関係をリセットすることが癖になってしまうと、薄い人間関係しか築けなくなってしまいます。つまり、信頼関係を構築できないのです。
信頼できる人と関われていない状態になってしまうと、どんどん人が信用できなくなります。
人間関係リセット症候群の原因は?
傷つきやすい
相手が傷つくと思っていない言動でも、繊細な人は暴言や暴力だと捉えられることがあります。
傷つけてくる相手とのコミュニケーションは非常に辛いものです。それによって周囲と距離を置くようになり、全ての人間関係を断絶したいと考えるようになるのです。
そういう人はHSPという特性を持っているということも考えられます。
HPSの特性を持つのは「普通の人よりも周囲の状況に敏感」な人です。
光、臭い、音などに敏感だったり、量の多い仕事に動揺しやすかったり、一人の時間が必要なタイプの人は当てはまります。
参考:NIKKEI STYLE
嫌われていると思い込む
「もしかしたら嫌われているんじゃないか」「避けられているかも」と感じることで、そこでの人間関係を続けていくことに対して恐怖をおぼえます。
不安や恐怖がMAXになると耐えられなくなり、人間関係を切ってしまうのです。
気を遣いすぎて疲れてしまった
気遣いできる人は、細かいことまで気がつくという点を評価され、他人に好かれることでしょう。しかしながら、対人コミュニケーションの中でだんだん疲れが溜まってきてしまいます。
よく考えてみてください。会社であれば、先輩や同僚、後輩など様々な立場の人に対して機を使い続けるのです。時には板挟みになってしまうこともあるでしょう。
そういったことから精神的に追い詰められてしまい、関係を切りたくなるのです。
人間関係対しての価値を感じない
私もそうなのですが、ひとりが好きな人ってひとりの時間を十分に与えられないと人間関係には価値が見出せません。
ちょっと面倒な交流があるだけで、そこから距離を置きたくなります。
大きな問題が起きてしまったら耐えられません。ひとりでいることが最大の幸福なのに、人付き合いで面倒なことに巻き込まれるリスクがあるなら切っちゃえと思うのです。
ちゃんとメリットもある!
もしかしたら自分も人間関係リセット症候群かも?という方も心配いりません。
中には人間関係をリセットすることを必要とする人もいます。
ストレスを感じなくなる
リセットしちゃえば、誰かに気を使わなければいけないということも無くなります。
例えばSNSを退会したら、SNS疲れからも解放できます。SNSが発達したことで、より人との繋がりの場面が増えているのでより、ストレスを感じやすくなっています。

ご自身が疲れを感じている人間関係を一度見直し、ストレスの根源となる人間関係との付き合い方は考えた方が良いと思います。
自分の時間を増やせる
他人に左右されることが減るので自分だけの時間を過ごせます。
もしかしたら、あまり乗り気ではない友達づきあいに時間を割いているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私は人の好みに合わせて行動しないといけないのが苦痛なタイプです。よくわからない洋服の買い物とか、友人の趣味を強要されるのは勘弁です。
学生時代はそんなことばかりでしたが、今はそれがないのでとても自由です!
いらない情報が入ってこなくなる
環境が変わって人間関係を続けていると、例えば同級生の結婚だったり、以前の職場の現状だったりの不要な情報が自然に耳に入ってきます。
それが一切入ってこないのはストレスフリーです。
実際、私は小・中・高校時代の友人がどこで何をしているのか全く知りません。興味もないですし、情報が入ってこないことで困ることもないです。
結婚式とかにお呼ばれしないので気が楽です。
まとめ
今回は人間関係リセット症候群について原因やメリットについてお話をしていきましたがでしたか。
SNSによって多くの人と繋がる時代だからこそ、悩みはより複雑化しているのではないでしょうか。そういった時は人との付き合い方を見つめ直すことが必要だと思います。
人間関係をリセットすることでの損失もありますが、つらかったり、ストレスを感じてしまっているのであれば、無理して関係を続けなければいけないというものでもありません。
リセットすることで得られる利益もあるということをぜひ覚えておいてくださいね。